ヘンリーダーガー展

友人に誘われ、原美術館のヘンリーダーガー展に行ってきた。

ヘンリーダーガーは死後作品が発見され、生きているうちに作品が陽の目を見る事はなかったそう。
正規の美術教育を受けているわけではないので、その描き方は実に自由奔放。1枚の絵の中でも気合がはいっている箇所とそうでない箇所がなんとなくわかります。
おじいちゃんなのに、その趣味たるや乙女。色使いが明るくとてもきれい。乙女なんだけど同時に銃器や暴力的モチーフもきっと好きだったに違いないと見てとれます。あと彼の描く女の子にはちんちんがついている。これはヘンリーが生涯女性の身体を知らなかったのでは?という説を見たことがあるけど、作品見たらついてない子もいるのよね。あとキャラによっては股間が曖昧なのもあって不思議。性に興味があるけどどうしたらいいのかわからない感じなのかしら。


ヘンリーダーガーの部屋の写真も展示してたけど、古くて狭いながらも居心地良さそう。
なんと、ベッドではなく椅子で寝ていたそうで…椅子はボロボロ。腰痛くなるだろうに。
晩年は老人ホームに入ったそうだけど、清潔なベッドで彼はひどく怯えていたそうです。

彼の絵の中で一人、気になるキャラが…。
おかっぱ?風の髪型でいつも所在無げに立っている女の子で、手にかばんを持っている。
そのかばんがあまりにもオシャレだったので、友人と商品化して欲しいねー!と盛り上がる。
隣で見ていたカップルもかばん少女に気を取られていたようだし。

このあたりからハナミズとまらず。なかなか集中できずに展示を見た。
小さい姉妹のお姉ちゃん(推定8歳)が、はりきって案内してくれるので笑えた。

この美術館は中庭にカフェがあり良い雰囲気。友人はイメージチーズケーキを注文。
イメージチーズケーキって何ぞや?と店員さんにきくと、「今展示してある作品に似せて作っているだけですw」と自嘲気味に言ってて笑えた。やってきたチーズケーキは作品のイメージにぴったり合っててかわいかったのに。

アウトサイダーアートの本が面白そうだったので買う。

アウトサイダー・アート (光文社新書)

アウトサイダー・アート (光文社新書)


原美術館自体旧邸宅だそーですが、周辺も大使館のある高級住宅街で、静か。
かわいいアパートを見つけ、住みたいねぇ…としみじみする。

帰り道、三菱開東閣の前を通ったけど素敵です。
中がちらっと見えたけどものすごいお屋敷が。三菱関係者じゃないと入れないのかーちぇ。


品川駅で美味しいパンを買って帰ったのだった。

PAULでオリーブ入りのパンと小麦と酵母 満(みつる)のクリームパン。
クリームパン、ふかふかで美味しかった!